山形と言えば「さくらんぼ」でしょ?
ノンノンノン。
山形を語る上で欠かせないもの、
それはですね、
山形の郷土料理「芋煮」なんです!!
オーー!待ってましたー!
えっ?知らない?芋煮は何かですって??
はい、それでは説明させてください。
芋煮って何?
里芋をはじめ、野菜と肉をふんだんに使った鍋料理です。
芋煮の味付けや使う食材は、
同じ山形でも地域や家庭でガラッと変わります。
地域によって様々なパターンがありますが、共通点は里芋を煮込むこと。
私が大きく違うと感じるのは、
山形の内陸部と日本海側の庄内の味ですね。
日本海側の庄内は豚肉に味噌、
内陸は牛肉に醤油がベースになっています。
豚肉に味噌は、ホッとする味で豚肉が味噌の香りを引き立たせます。
牛肉に醤油は、コクがあって上品な味わい、牛肉の旨味が最高です。
どちらも甲乙つけがたいほど美味しいですし、
山形の日本酒と相性が抜群なんです!
この季節は身も心も芯から温まります。
もし汁が余ったら、
シメに雑炊やカレーにすると2度楽しめますよ!
BBQ?いいえ、芋煮会ですよ!
山形では9月〜10月をピークに芋煮会というものがあちこちで開催されます。
どこもかしこも芋煮会、庄内地方の酒田でも人が集まれば当然、芋煮会。笑
BBQのような雰囲気で鍋を囲む光景は、
初めて見る人にとって不思議なのだそうです。
今や東北の宮城や秋田、
福島にも広がって秋の風物詩となっているのです。
芋煮会の時期になるとスーパーでは、
大々的に芋煮の特設コーナーが準備されています。
食材などが一式揃った芋煮会セットも用意されてます。
薪や着火剤、コンロに鉄板と鍋まで貸し出ししてくれるので、
手ぶらで芋煮会が開催できるんです。
思い立ったらいつでも芋煮が楽しめますし、
コンロや鉄板、鍋などの道具は基本無料で借りれます。
2018年9月16日に行われた
「日本一の芋煮会フェスティバル」では、
1万2695名もの方に配食し、
ギネス世界記録に認定されました!
今年は新型コロナウイルスの影響もあり、
残念ながら芋煮会の開催はできず、
ドライブスルーによるテイクアウトのイベントでした。
来年からまた、世界一の芋煮会が実現できるように応援してます。
そして私もアツアツの芋煮と地元の日本酒を楽しんで、
山形の良さを発信していきたいなと思います。
山形の良さを知ってもらうには、まずこの組み合わせでしょう!
芋煮はこうして生まれた
芋煮の由来は諸説あるみたいですが、
京都の物産を最上川の上流へ運んでいた船頭さんたちが、
里芋と京都の棒たらを一緒に煮込み、河原で食べたことが最初なのだそうです。
酒田には京文化も伝わっているんですね。
京都との交易を遡ると、
なんと江戸時代の頃から交流があるそうですよ!
私も最近知ったのですが、嬉しさと驚きでいっぱいになりました。笑
酒田に伝わった京文化については、次回お話したいなと思います。
秋の芋煮会のシーズンに足を運んでいただいた際は、
ぜひ芋煮を楽しんでくださいね。